斑唐津盃
2022 年 7 月 24 日 日曜日寸法 口径 9.2.㎝ 高さ 4.5㎝
時代 桃山時代
状態 金繕い有
発掘品
帆柱窯
桃山時代を彷彿させますような、まことに大らかな造形の
盃です。
この盃を入手いたしました時は、発掘然としました状態で、
ただ斑釉が白くかかっている状態でしたが。
土は完全に砂岩を砕いた土でしたので、お酒を飲み、洗い、
乾かしを繰り返しをすることで斑状になる、と確信の下
2年ほど使いこんできましたら、ここまで斑が出てきました。
見込の釉薬の厚いところは ブルーの斑釉に、口辺の黒っぽく
見える部分は紫釉に変化して、斑唐津の本領を発揮して来て
おります。
故人曰く「盃を買うときは腕を小さくした造形の作品を買うべし」
の言葉のごときおおらかで堂々とした盃です。
これからまだまだ斑文様がはっきりしてくると思いますので。
呑む楽しみばかりでなく、育てる喜びもあるとおもいます。
長く付き合いのできる盃とおもいます。
私の撮影技量では微妙な色合いを出せませず、お許し下さい。