古唐津茶碗

    寸法  口径  11㎝×12㎝  高さ 7㎝

 時代  桃山時代
 
 状態  伝世品
     口辺に3か所金繕い有り
     片薄高台の薄い方を銀で補強してあります。

 

色合いはもう少し灰色がかっており、複雑な色合いです。

久々に伝世の古唐津茶碗で、状態が良く、然も赤味を帯た
琵琶色の茶碗に出会いました

まず第1に口辺の疵気が少なく気持よく茶を喫することが
出来る点にあります。

唐津焼で人気の色合いの琵琶色を呈し、その上に長年の
使用によって 鉄分が釉薬の表面に染み出て赤味を帯びて、
古唐津焼の良さを遺憾なく発揮しております。

見込みは、径の割に広く、茶溜まりがあります。
そこから立ち上がり少し上まで赤味を呈して、景色をなして
おります。

表に目を転じますと、茶渋も適度で、汚らしさを感じさせ
ません。
高台、土見せは真っ黒ですが、伝世の凄みを見せております。
片薄高台の削りは見事としか言いようありません。

古唐津好きだけれども、お茶は為さらない方でも
この一碗で毎日お茶を点てて、碗とお茶を楽しまれますのも
宜しいのではないでしょうか。

桃山期に生まれた唐津焼の茶碗が長年人から人へと受け継がれ、
愛され、使用されて、大事に育てられたこの茶碗には、
唐津焼の魂が宿っているようにかんじます。

 

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