金銅五輪塔

   寸法 基壇の蓮台
     幅 4,5㎝  奥行 3,5㎝
    高さ 11,1㎝

 時代 鎌倉時代
 
 状態 発掘品で 全面に緑青
    水(丸い部分)と火(屋根の部分)が取り外しできます。
    (3枚目の写真)
    4枚目写真、火(屋根の部分)左の黒い
    部分に鍍金がみえます。

 

 

五輪塔は下から 地 水 火 風 空 で、成り立っております。
この五輪塔は状態でも書きましたように、水に穴を穿ち、
その中に舎利を入れて、火に臍を付けて、開閉できるようになっております。

この五輪塔の特徴は、地が正方形で無く、矩形になっていることと、
地 の下に蓮台があることでしょうか。

長年土中していたものでしょう。全面緑青を吹いておりますが、
この色合いも又、造形を引き立たせる美しい色合いです。
本来の姿は全面金鍍金で煌びやかな五輪塔舎利容器だったことでしょう。
火の極一部に鍍金の跡が見えるのも嬉しいです。

格式、人格共に優れた坊さんか、貴人の五輪塔舎利容器ではなかったかと
思われます。