頭塔 浮彫如来及両脇侍2侍者拓本
寸法 拓本 縦 79.1㎝ 横 95㎝
全体 縦 139.5㎝ 横 102.4㎝
時代 大正11年
状態 経年の焼けぐらいですこぶる良き状態
書き付け 頭塔南ノ下
大正5年6月25日雨中
大変大きな拓本です。
ほぼ原寸大で石仏を拓本にしておりますのは、大変な
技術が要ったと想像します。
嬉しいことにその置かれています石仏の場所と拓本を
取った日付けが書かれていますことです。
頭塔は奈良博からでも歩いて行けるほどの所にある、
奈良時代の石仏群です。
奈良時代、藤原広嗣のたたりで死んだ僧玄昉の頭を
埋めたとの伝説のため、頭塔と呼ばれていますが、
正しくは、東大寺の僧実忠が国家安泰を祈って築いた
土塔の跡といわれています。 方形の封土を3段に築き、
その4面に石仏を配列したもので、現在浮き彫りの
石仏が13個あり、奈良時代の数少ない石仏群として有名
です。
私がこの拓本を求めた時(24,5年前でしょうか)、
頭塔に行き、この拓本の石仏にあった時の感激は今でも
忘れられません。
今の様に整備される前でしたので、訪れる人も稀で、
自然の状態でしたので、石仏一つ一つが生きて、輝いて
おりました。四方の石仏群を見飽きることもなく、
日がな一日を過ごしたものです。
今の様に整備して、コンクリートで固めてしまったら、
奈良朝のあの優しい笑みの仏様もがんじがらめの表情に
なってしまっておりますのは誠に残念です。
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