気の呼吸法と健康

            四

さあ、今日から一緒に 氣の呼吸法 を実践してみましょう。

呼吸には大きく分けて2つあります。
外呼吸  吸酸除炭といいまして外界から肺に酸素を吸い入れ、肺から
      炭酸ガスを吐き出すこと。もしくは「肺呼吸」とも言います。
内呼吸  肺に入った酸素を血流に乗せて全身くまなく毛細血管の端々
      にまで送り、又、そこに生じた二酸化炭素や老廃物を運び返る
      ことを言います。
このうち内呼吸の大事なことをお解かり頂けると思います。
氣の呼吸法は内呼吸、外呼吸を同時に行う全身呼吸です。

最初は吐くことだけを練習してみましょう。
吐いたら自然に息は入ってきますので、心配しないで、吐くことに
専念してみましょう。
1、まず身体の力を抜いて座りましょう。
2、座ったら、両肩を3,4回上下させて、肩の力も抜きふわっと座り、
  軽く手を膝の上乗せましょう。
  目は軽く閉じます。
3、口から息がまっすぐ吐けるように、ほんの少し頭を上向きにします。
  この時,息は、かじかんだ手に息を吐きかけるぐらいの大きさの口に
  開き、はあーと声を出さないで息だけを出します。
4、まず、5秒ぐらい吐くことから始め、それが出来るようになったら
  順次秒数を伸ばしていきます。
  この時、頭部から吐いて、胸、腰、脚、足先とイメージしながら吐き
  ますと雑念がはいらず、長時間続けられます。。

いかがですか。少しは楽に吐けるようになりましたか?
通常私達は1分間に15回~20回の呼吸をしておりますが、これですと
1分間に4回~5回と深い呼吸に変わってきます。
練習を重ねていきますと、30秒、40秒、長い人で1分ぐらい吐くことが
できます。
行っていて、身体、肩に力が入ってきましたら、又、両肩を上下させたて
ふわっと座り直しましょう。
そして、静に吐くことを心がけましょう。

 藤平光一作 誦句集
              (財)氣の研究会
    15、氣の呼吸法
  出ずる息は天地よろず世に及び、入る息は腹内の寸分のうちにおさまる。
氣の呼吸法は、心身統一の秘法である。
 夜来、天地静まり寂として声なき時、独りこれを行えば、我れが天地か天地
が我れか、即ち、天地と一体となる至妙境に至る。
 この時、人間本来の生命力が、最高に活動するのである

           11月12日書いた分

   

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