氣の呼吸法と健康 7
2009 年 1 月 29 日 木曜日 それ、学は通の為ならざるなり。
窮して困しまず、憂へて意衰えざるが為なり。
禍福終始を知って、迷わざるが為なり。
( 荀 子 )
私はこの言葉に出会いましてから、毎日声に出して、2回唱えます。短い言葉です
ので暗記しやすいです。
昨今の厳しい経済状況下では、それこそ毎日が窮する事や憂うること、迷うことの
連続です。
これらを、知識、知恵、経験を駆使して解決しようとするか、又は精神科医に相談
して精神安定剤を処方しもらってこれらの状況から脱却しょうとするか、夫々
問題解決に向け、色々試みましても問題は解決するどころか、益々深みに落ち込み、
眠れなくなり、迷走しだします。
重い場合は引きこもりになったり、体調の異常を訴えたり、最悪の場合は自殺に引き
込まれるようになってしまいます。
この様にならない為にも、むしろこのような時にこそ氣の呼吸法をお勧めいたします。
まず静かに全身の力を抜いて正座、胡坐、椅子にかけましょう。(御自分のしやすい座り
方)
仙骨を立てる事により上半身が少し前のめりになり、心身統一体を維持しやすくなります。
それから 氣の呼吸法と健康 4、5の順序に従ってまず15分から初めてみましょう。
しかし上記のような状況に陥ってしまったときには、最低1時間は呼吸法に勤しんで欲し
いものです。
ただ、黙然と呼吸法をしましても、雑念が沸き起こり、頭だけがくるくる空回りして、
心身の落ち着きを見ることは出来ませんので、吐く時は、頭、胸、腹、腿、膝、つま先と
反対に吸うときは、つま先、膝、腿、腹、胸、頭とイメージするか,あるいは数を数え
ながら(これを数息と言います。)呼吸をしてみて下さい。
1時間もしますと、これまでの問題はざつ落し、心身は漲りを覚え、希望に満ちて参ります。
3日坊主ですと元の木阿弥になってしまいます。
バケツの泥水も綺麗な真水を一滴一滴たらしたら、ついには綺麗な真水に成り変るように、
継続によってこそ得られる心境と思います。
継続は力なり