2019 年 8 月 のアーカイブ

初期伊万里蘭文盃

2019 年 8 月 22 日 木曜日

 

寸法  口径 6㎝×6.5㎝  高さ 4㎝

時代  1630年~1650年

状態  発掘品
金繕い2箇所  呼び継ぎ 1箇所
窯割れ 1箇所  降り物有り

 

 

状態で申し述べております様に、発掘品ですので、何カ所か
繕っておりますので、写真でご覧の様に、上から見ますと口辺が、
ガタピシしております。
然し乍ら、これらの欠点を覆い尽くす程の魅力をたたえました
蘭文盃です。

滑らかな白磁の地肌に鮮やかな呉須で満開の蘭文が2方に生々と
描かれております。
それと、何より嬉しいのは、見込みに蝶が舞飛んでいる姿です。
この軽妙闊達な図柄は,この時代に生まれた初期伊万里の中だけ
にしか見られない生気や活力の賜物ではないでしょうか。

お酒を呑みながら、蝶と戯れるのも一興かと思います

 

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古九谷総瑠璃秞皿 5枚

2019 年 8 月 21 日 水曜日

 

寸法  口径 14.5㎝  高さ 2㎝  高台径 9㎝

時代  17世紀中期

状態  5枚とも無疵

 

 

吸坂手の瑠璃と言えば瑠璃秞と鉄秞のかき分けで、瑠璃秞の方に
大きく白抜きの丸文の有る武蔵野図文様が図抜けて人気の高い
皿ですが、この皿は型は同じ物を用いておりますが、
深みの有る瑠璃秞一色が均一に掛かっております。
まるで清朝初期の景徳鎮の茄皮紫秞を観るような美しい瑠璃秞
です。

高台内は白磁に染付で、誉字が入っております。
2枚は2重圏線の中に誉字が、3枚は圏線も無くやや大きめな
字で誉字が書かれております。
それほど、この瑠璃秞の出来の良さを見通して居たもの
でしょうか

伊万里の作品の裏文字はほとんどが、中国の焼き物の銘を使って
おりますものの多い中にあって、このように、伊万里だけで使って
おります 誉 銘は当時の日本人陶工の研究熱心な心意気、喜び
ではなかったのでしょうか

最後の写真は、「鍋島」という銘の美味しいお酒を頂きましたので、
この瑠璃秞皿に肴を載せて楽しみました。
鰯のマリネと蕪と生姜の甘酢付け
徳利は祥瑞瓢徳利、盃は李朝白磁盃
盆は根来隅入り折敷

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黒高麗扁壷に初秋を生ける

2019 年 8 月 21 日 水曜日

花   河原撫子 桔梗、縞薄

花器  黒高麗扁壷

 

日中はまだまだ暑いですが、帰宅時の7時、8時頃の
頬を撫でる風には、秋風を感じます。
古今集の 秋きぬと目には・・・・と読みたくなります

残暑の時期夏の疲れが出ることがあります。
呉々も御自愛下さい

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螺鈿筋文茶器

2019 年 8 月 5 日 月曜日

 

寸法  高さ 8.5㎝  口径 3.8㎝

時代  明末時代

状態  螺鈿の欠落も無くいたって良好な状態

 

 

上下に丸文の螺鈿を施し、その間に筋文の螺鈿を施した
誠に粋で、洒落た文様の茶器です。
胴に4箇所丸穴の金具を付けたままにして、おりますが、
本来は、紐を通して腰にでもぶら下げた容器だったのでは
ないかと思いますが、是に牙蓋を付けて茶器に仕立てて
おります。

この当時、縞文 唐桟、麦藁文と、縞文様が、中国、江戸
で一大ブームになるほどの流行になりますが、このような
物にもブームが反映していたのですね!

箱書きの「高麗、螺鈿 茶器」は現代著名な漆作家の
池田巌先生の書付けで、箱の底にその印がおされて
おります。

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