ご挨拶

無常の世において、長い歴史の中で培われ、日本人の美意識さえも形成してきました、古美術品。
これらは今日においても、尚一層の輝きを放射しております。
私達は古美術品に対して、内面の美の要求と一致したものに、出会ったとき、これらを、自らの掌中にして、生活の中に取り入れ、使って楽しみ、あるいは鑑賞して楽しむ時、心の喜悦を覚えることと信じます。
この心の喜悦こそが、明日への希望と活力を促し、創造力を高め、心の平安をもたらしてくれます。
時代の変遷とともに、古美術品の持っている本来の目的、用途は少しずつ変わってきていると思いますが、物その物は、長い年代という大変な付加価値をつけてそこあります。その付加価値を傷つけることなく現代の空間に生かす工夫をして、守り育てることが新たな伝統に繋がるのではないかと思います。
この様に思うとき、先人が大切に育み、遺してくれました美術品の数々と、その精神に深い感謝の念を起こします。
この素晴らしい新たな伝統を次の世代に引き継ぐことを、使命とおもい、それらの仲立ちが出来ましたらこんなに幸せなことは御座いません。
どうぞ、よろしくお導きくださいますようお願い申し上げます。