おもてなしの花

須恵器高脚壺に花を生ける

2024 年 1 月 21 日 日曜日

花    水仙 藪椿

花器   須恵器高脚壺(5世紀~6世紀)

高さ35㎝もあります須恵器高脚壺です。
余りにも現代的な造形に嬉しくて思わず
買ってしまいましたが、なんと素晴らしい
花器になるではないですか。
今回は、路傍の花を生けてみましたが、
前衛的な花生けに挑戦してみたいです。

どうぞお待ち下さい。

商品のご案内で詳しく取り上げさせて頂き
ます。

信楽蹲壺に河原撫子を生ける

2023 年 7 月 22 日 土曜日

花   河原撫子  数珠珊瑚

花器   信楽蹲る壺

 

信楽蹲壺は、造形、桧垣文等から時代は下りますが、
河原撫子のような清楚な花を引き立ててくれます。

河原撫子はとても可憐な花を咲かせますが、丈夫で、
割と長い期間次から次へと花を咲かせて、目と心を楽し
ませてくれます。

 

龍泉窯青磁に蓮の花を生ける

2023 年 7 月 12 日 水曜日

花    蓮

花器  龍泉窯青磁桔梗形花入れ

暑中お見舞い申し上げます。

明日から東京の一部ではお盆に入りますが、
多くの方々は8月のお盆がほとんどですので、
この暑さの最中も仕事に精を出さなければなりません。

お盆休暇を楽しみにご自愛方々お励み下さいます様
お祈り申し上げます。

 

骨董の店 甲斐のQRコードです

宜しくお願いもうしあげます。

 

新羅須恵器角杯に山法師を生ける

2023 年 6 月 11 日 日曜日

 

花  山法師

花器  新羅須恵器角杯

 

 

狛江の駅前ロータリーには10本ほどの山法師の気が植えられております。
盛んに咲いております木では、一木真っ白なほどたくさんの花を咲かせております。
余り沢山咲き過ぎも興ざめなものですが、一輪一輪の花は可憐で美しい花です。

角杯は本来は、犀や水牛の角を切断して酒のような飲料水を入れて飲んだ容器
です。
新羅時代では須恵器で模して、作られております。

首から3㎝位下から、削って先端の細い曲線を出しておりますのでその削り目が命とでも
申せるような美しい削り目を出しております。
単独では立ちませんのでかけ花金具を打つか、このように紐を首に回して、掛けられるようにして
たのしみます。

須恵器では革袋と同等に角杯も人気がたかいです。

紫蘭を生ける

2023 年 4 月 11 日 火曜日

 

花   紫蘭  白花紫蘭

花器  鉄釉唐花刻文香炉(鎌倉時代)

花台  根来隅切り盆(室町時代)

 

すっくとした姿に楚々とした花をつけます紫蘭は私の好きな
花の一つです。
今年は植木鉢の白花紫蘭がだいぶ増えまして、朝の水遣りも
殊の外楽しいです。

本来は香炉生まれで、素晴らしい火屋もついております
鎌倉時代の香炉に、思い切って生けてみました。

花台も色の調和から、根来隅切り盆にしてみました。

なんか花も格式が上がったように見えますが、
皆様にはどのように映られましたでしょうか。

山芍薬を生ける

2023 年 4 月 8 日 土曜日

 

花   山芍薬
花器  曲げ物弁当箱

 

山芍薬がやっと咲きました。
蕾から、花開いたときは、なんとも言えない
嬉しさが心に満ちてきました。

切ってしまうのが惜しくて、小さい鉢に植えかえて
それを曲げ物弁当箱の中に生けてみました。

ほんに、清楚で儚げな美しさは、多くの人々を魅了して
やまないのが理解できます。

卜半椿を生ける

2023 年 4 月 4 日 火曜日

 

花   卜伴椿

花器   李朝染付面取り蓋つき壺

 

店のベランダの卜伴椿が満開です。
久しぶりに出会いました李朝染付面取り壺に生けてみました。
椿の赤が壺の白さを引き立て、壺の白さが椿の赤を引き立て。
なかなか見ごたえあるようにみえます。

桜満開

2023 年 3 月 23 日 木曜日

  2分咲きの桜を昨日籠に生けましたが、早や満開に
なり、店の中を明るく、華やかにしてくれております。
皆さん お花見がてらお酒でも楽しみにいらっしゃい
ませんか。
お待ち申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青磁花入れに椿を生ける

2022 年 11 月 26 日 土曜日

花    参平椿

花器   龍泉窯青磁花入れ

 

天龍寺青磁の柔らかな青磁の色が花を引き立ててくれます。

この形は殷周銅器のコ(角へんに瓜という字)を模倣
作品ですがコという字には「さかずき」という意味も
あるようです

 

ゴーヤの花を生ける

2022 年 10 月 4 日 火曜日

 

花    ゴーヤ、紫色の可愛い花

花器   猿投瓶

敷板   東大寺古材

10月に入り、穏やかな秋晴れの日が続いております。
暑かった夏を惜しむかのように、ゴーヤの花が木に
絡まって咲いておりましたので、猿投の瓶に生けて
みました。
清々しい空間になりました。

高砂百合を生ける

2022 年 8 月 10 日 水曜日

残暑お見舞い申し上げます。

皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか
ここ何日か東京は日差しはカンカンとして暑いですが、
風が吹いておりますので少し凌ぎ易いようにおもいます。

今日開くか,今日開くかと心待ちしておりました
一輪の高砂百合がやっと開きました。

この清楚な姿を観て、心の涼しさを感じて頂けましたら
嬉しくぞんじます。

残暑厳しいとおもいます。
皆様方くれぐれもご自愛の上お過ごしくださいます様
お祈りもうしあげます。

 

乙女百合とクレマチスを生ける

2022 年 6 月 21 日 火曜日

花    乙女百合、クレマチス
 
花器   金銅鍍金水瓶

 

淡いピンク色の楚々と咲く花姿を「乙女」に見立てて、
「乙女百合」となずけられたようです。
日本固有の百合だそうです。
百合にもたくさん種類が有りますが、その中でも
乙女百合は、その色、花の大きさ、花の形から、日本情緒を
醸し、心爽やかにしてくれます花のようにおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ベランダの花を生ける

2022 年 5 月 25 日 水曜日

花   木賊 露草 ドクダミ

花器  時代手付篭

 

いずれも繁殖力の強い植物です。
増えすぎない様間引きしてあげますと、年々太く
逞しくなっているようです。

狭いながらも、朝、水遣りしながら、そっと植物を
手で撫で、会話するのも楽しいものです。

卜半椿とアケビの花を生ける

2022 年 3 月 30 日 水曜日

 

花   卜半椿 アケビの花

花器  鉈籠

 

店のベランダの鉢植えの卜半椿がやっと咲き始めました。
ビルの谷間で日照時間が少ないせいでしょうか木は大きく
なりませんが、花だけはたくさん咲いてくれます。
卜半椿は、普通の椿より花持ちがよいように感じます。
また、生けると花器をとても引き立ててくれますので
大事に育てております。

アケビの花は紫系が多いですが、この花は白花です。
アケビの花の咲くころは、蔓も自在に伸び出し、5つ手
の葉は赤ちゃんの手のように柔らかく、可愛らしいです。

 

柳 宗悦の書は先に商品でご紹介してございますので

そちらを御覧ください。

 

東南アジアの竹製背負い籠に花を生ける

2022 年 3 月 5 日 土曜日

花    木瓜、馬酔木、 貝母百合 椿

花器   東南アジア竹製背負い篭

 

春がそこまでやってきましたような陽気になって
参りました。

ソビエトのウクライナへの軍事進攻の一日も早い
終結宣言と、コロナの終息を強く願って止みません。

 

野菜の花を生ける

2022 年 2 月 13 日 日曜日

花  エンドウの花  麦の穂 アネモネ

花器 木製片口

 

3連休最後の日曜日いかがお過ごしでしょうか。

幼いころ、雪を冠った富士山を南東に、北に八ヶ岳の峰々を
仰ぎ見ながら、父の両手を腰の後ろに回して、麦を踏む姿を
まねて、私も同じような姿で一緒に麦を踏んだ、たのしい
思い出がよみがえってきました。

春の息吹を生ける

2022 年 2 月 3 日 木曜日


花   麦の穂  菜の花
花器  石製舎利容器(高麗時代)
花台  西大寺古材
立春も過ぎ、お天気の良い日は大分寒さも緩んできた
ように感じます。
花屋さんに参りましたら、早春を思わせる麦の穂と
菜の花が有りましたので、早速
はーるよこい はーやくこい の願いを込めて
生けてみました。
またもやオミクロン株が猛威を振るっておりますが、
マスクをして、免疫力を高める食事をして、お互いに
注意してお過ごし下さいます様お祈り申し上げます。

 

 

 

王子形水瓶に蝋梅と藪椿を生ける

2022 年 1 月 25 日 火曜日

花   蝋梅  藪椿

花器  金銅鍍金王子形水瓶(眞珠庵の刻銘有り)

敷板  西大寺古材

 

 

西大寺古材の敷板に、金銅鍍金の王子形水瓶と、その一角だけ
清々しい緊張感が漲っておりますように感じます。

 

 

 

 

 

水仙を生ける

2021 年 12 月 8 日 水曜日

花    水仙

花器   金銅花器

 

冬の到来を告げるかのように、そろそろ日本水仙が咲き出し
ました。
水仙独特の良い香りを放つのと、清楚で愛らしい花をつけるので
人気の高い花で、これから正月にかけて、花屋さんにも
沢山の水仙が見られるようになります。

然しながら、厚生省も毒草として注意を呼び掛けるほどの
毒性をもち、間違って、食べたりしますと、嘔吐、下痢、
低体温を起こすほどだそうです。
皆様方も取り扱いに注意下さいますように。

触った後は、必ず手を洗いましょう。

口に入れてしまったら、即吐き出し、うがいをしてお医者さん
に見てもらいましょう

美しい花には棘があるの言葉も有りますが、美しい花には
毒もある、お互いに注意いたしましょう。

 

曲げ物の弁当箱に菖蒲を生ける

2021 年 5 月 7 日 金曜日
花   菖蒲

花器  曲げ物弁当箱

 

いずれ菖蒲、杜若
五月晴れの清々しさに呼応するような
清々しい花でございます。

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鉈籠に姫扇の花を生ける

2021 年 5 月 1 日 土曜日
花   姫扇 こばなずいな

花器  鉈籠

種を鳥が運んでくれたのでしょうか、鉢植えでも年々
増えて花もたくさん咲いて日々楽しませてもらって
おります。
愛らしい花です。

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金銅花器に白花紫蘭を生ける

2021 年 4 月 24 日 土曜日
花   白花紫蘭 姫空木

花器  金銅花器

私の住まいの近くに紫蘭が群生しております
箇所がありまして毎年紫蘭に事欠くことは
有りませんでした。
白花紫蘭に出会いました時はとても嬉しく、
球根を頂いて、花を楽しめますのに4年の
歳月がかかりました。
手間暇かけてやっと咲いた花は特に愛おしい
ものです。
姫空木は清楚乍、沢山花をつけますので、華やぎ
があります。

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李朝白磁丸壷に芍薬を生ける

2021 年 4 月 12 日 月曜日
花    芍薬

花器   李朝白磁丸壷

 

今年は早くも芍薬の花が花屋さんの店頭に
並んでおりました。

百花の王と呼ばれます牡丹のような華麗さはないですが、
開いた花はボタンに近い華々しさを持ち合わせております
芍薬の花は、大好きな花の一つです。
好きな原因の一つに、実家の庭に芍薬が群生しておりま
した。
赤く咲いた群生の芍薬の花の上を何匹もの鯉のぼりが
翻っているのどかな情景を懐かしく思い出すせいかも
しれません。

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古越前双耳蹲壷にシャガの花を生ける

2021 年 3 月 30 日 火曜日
花   シャガ

花器  古越前双耳蹲る壷

 

芝大門近くに仕事で出向き、仕事が早く終わったから、
お天気が良かったので、久しぶりに、芝公園のベンチ
でお昼の弁当を楽しみました。
お弁当を食べておりますと、鳩や雀が寄ってきて
お弁当をねだりますので、良くかみ砕いて投げて
上げますと、あっという間に食べてしまいます。
鳩も意地悪というか、食欲旺盛な鳥は、羽で相手を
けん制して、餌を食べさせないなんてのもおります。
雀などは小さいからほとんど餌にありつけません。
遠くに餌を投げてあげても。鳩に乗っ取られて
しまいます。
可哀想に思いつつも弱肉強食の世界は自然界の姿
なのだなと思い知らされたように思いました。

そんな鳥の餌の争奪戦を楽しんだ後、公園を
ゆっくり歩いておりますと、大木の下にシャガが
群生して、なんか微笑んでくれているように見えました。
2本ほど頂きまして店に連れ帰り、生けてみました。

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再びクリスマスローズを生ける

2021 年 3 月 4 日 木曜日
花   クリスマスローズ

花器  古越前双耳蹲る壷

 

クリスマスローズは意外と長い期間次から
次へと花を咲かせているのですね。
前回はベランダの鉢植えのクリスマスローズ
ですが、今回は路傍のクリスマスローズの
花です。

うつむき加減で、清楚に咲く姿は見飽きぬ花
ですが、茎、根には毒を持つそうです。
それぞれ、植物でも自己防衛のため備えを
十分にしているのですね

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石蕗(ツワブキ)を生ける

2021 年 2 月 3 日 水曜日
   花    石蕗

花器   越前双耳蹲る壷

 

今日は立春の日です。なんとはなし陽光も暖かく
なったように感じます。

 

昨日、菅総理自らの発表で、2月7日を待たずに
緊急事態宣言が3月7日まで、延長されました。
医療、経済等の逼迫を思いますと、苦渋の選択だったと
思います。
ここは緊急事態宣言下における10都府県をはじめ日本国民が協力して一日も早い収束を願うことに尽きるのではないでしょうか。
例えば個人を例にとりましても、家庭の大黒柱である
個人事業主が大病に侵された時など、大病を押して事業を優先するか、まずは健康の回復に注力したうえで、回復なって、新たに事業に取り組んでいくか、この事業主にとりましては、悩ましい選択を迫られることになると思いますが、前者をとった場合は、死と隣合わせで、事業もおぼつかなくなってしまう可能性が大ですが、反対に、健康の回復に注力を注いだうえで、復権しましたら、その時の懊悩や苦しさが事業の新しい展開に
結び付くことさえあるやもしれません。

コロナの1日も早い収束を願いつつ。

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マーガレットの花を生ける

2021 年 1 月 27 日 水曜日
花   マーガレット

花器  金銅製花入れ

 

マーガレットの花の由来は、
美しい白花を真珠にたとえ、マルガリーテス
(真珠の意)というギリシャ語がもとになり
マーガレットという名前が付いたそうです。

花はあちこち向いてしまいましたが。一輪
一輪が清楚に咲いております。

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越前双耳蹲壷に花を生ける

2021 年 1 月 14 日 木曜日

花  スイートピー、菜の花

花器 越前双耳蹲壷

 

 

春に先駆けて咲きます、スイートピーと
菜の花を生けてみました。

スイートピーといえば、1982年に松田聖子さんの
「赤いスイートピー」という歌がヒットしておりま
したが、その前後だったでしょうか、松田聖子さん
親子が、私共の住まいの真ん前の新築住宅に引っ越し
てきました。
よく歌声が聞こえました。
そんなある日松田宅に賊(物盗りか、ファンの覗き
見だったのかわかりません)が侵入して、家人が大声
を出しましたら、裏の我が家に飛び降りて、脱兎の
ごとく我が家の木のくぐり戸を飛び越えて逃げて
しまいました。
亡き主人もその声を聞きつけて、すぐ外に出ましたが
間に合わず、取り押さえることができませんでした。
それから、父親が酒をもって挨拶に来て下さり、暫く
お付き合いさせていただきましたが、私共も引っ越し
松田聖子さんも、神田正輝さんと結婚して、その家から
出て行きなどで、付き合いも途切れてしまいました。

スイートピーの花を見ますと、遠い主人との思い出が
浮かんでまいります。

 

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李朝白磁壷に秋を生ける

2020 年 11 月 11 日 水曜日
花    茶の花, 錦木

花器   李朝白磁壷

 

秋の深まりを覚えますこの頃、皆様におかれましては

息災にお過ごしのこととお喜び申し上げます。

深秋の紅葉の代表木、錦木と対照的にまだ青々としたお茶の木の

花を活けてみました。

お茶の木は椿、山茶花と同じ椿科の常緑植物だそうで

よく見ますと、花は小さいですが可愛らしく、椿に似ています。

東京などでは、垣根として植えられているところを見ることができます。

 

錦木は紅葉する代表格の木ですが、もっともっと赤く染まります。

 

 

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ベランダに咲き始めた野紺菊を生ける

2020 年 10 月 14 日 水曜日
花   ジュズサンゴ 野紺菊
花器  伊万里青磁算木文花入れ

 

共にベランダの鉢植えの花ですが、野紺菊がやっと
咲き始めました。
優しい紫色で、楚々と咲く姿は、数多い菊の花の中
では一番好きでしょうか。

ジュズサンゴは大変生命力の強い草花です。
味が落ちては次々と新しい芽を出し、花を咲かせます。
ちょっと手折って花瓶にさして楽しむのには、重宝な
花です。

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