2009 年 3 月 のアーカイブ

土筆の煮物

2009 年 3 月 30 日 月曜日

                       器    鶏龍山刷毛目
                      徳利   備前唐津
                       盃    無地唐津

          

          狛江の畑に群生している土筆を摘んできた物です。
          摘んでまだ茎がしゃきっとしている時に節の袴を
          取り除きます。
          この作業が根気の要る下拵えです。
          袴が取れましたら水に離し綺麗に洗い、笊に上げて
          水気を切っておきます。

          土筆の分量に合った調味料の量で
          酒1、醤油1、砂糖少々
          を煮立たせ、その中に土筆全部を一期にいれて
          よくかき混ぜ全体が色着き、味が馴染みましたら火を止めます。

          シナットはしていますが。歯ごたえがあり、
          ほんのり苦味があって春の味を楽しませてくれます。

          酒の肴には絶品です。

あけび

2009 年 3 月 28 日 土曜日

              花    あけび
              花器  美濃鉄釉双耳掛け花入れ

 

       あけびはつる性で、他の木に巻き付いたり、自分で自分に巻きついて
       木はまるで縄を編んだようになっているものもあります。

       春は可愛らしい薄紫の花をつけ、秋は薄紫の実をつけます。
       実がはじける頃食べますと、淡い品のよい甘みが口いっぱいに
       広がります。

       つるは籠や細工物として、古くから利用されております。

       昨年11月6日に「もてなしの花」で公開しました白玉椿をいけた
       籠があけびの籠です

きぶしの花

2009 年 3 月 24 日 火曜日

                                             花   きぶし、貝母
                                          花器   大籠

        

         私の住んでおります狛江市は以前は小川が多かった
         のでしょうか。今はそれらを整備して遊歩道にして、両サイドに
         沢山の木々が植えられております。

        今のこの時期ですとたちどころに、木のものですと連翹、木瓜、
        伊予みずき、日向みずき、雪柳、木蓮、あかば李、利休梅、辛夷
         さんしゅう、椿、あけびの花、きぶし
        草花ですとシャガ、貝母、水仙、仏の座、等16,7種類の草花が
        目に飛び込んで参ります。
        このきぶし、貝母もそんな中の一種類です。

        行きは藪鶯の声を聞きながら多摩川の土手を2キロ程歩き、帰りは
       遊歩道の木々の花を楽しみながら歩きます。
        毎日命洗われる思いです。

   籠は「籠花活」と書かれた古い箱に入っております。

辛夷の花

2009 年 3 月 13 日 金曜日

                                    花   辛夷   椿(園芸品種)
                                  花器   唐津さや
                 

 

            白樺(しらかば) 青空 南風
            こぶし咲くあの丘 北国の
            ああ 北国の春
            季節が都会ではわからないだろうと
            届いたおふくろの小さな包み
            あの故郷(ふるさと)へ帰ろかな 帰ろかな

       この歌は千 昌夫が歌ってヒットした歌ですのでご存知の方も多いかと
       思います。

       かってこの花が農作業を始める目安になっていたようです。
       狛江にもところどころ農家の庭に大きな辛夷の木があります。目安にして
       いたのでしょうか。
       いまの時期、枝いっぱいに白い花を付け、天を衝くように、ほのかな香り
       を漂わせて咲いております。
       晴れた日は、空の青さと辛夷の白とが合いまって、それはそれは美しい
       光景です。

縄文注口土器に生ける

2009 年 3 月 13 日 金曜日

                                               花    土佐みずき  アネモネ
                                             花器   縄文注口土器
  

                 この器には小さく可憐な花を生けてみたいとおもい
               路傍に咲いている黄色の小さな花を生けてみましたが
               このアネモネのほうがずっと合いましたので、こちらを
               取り上げてみました。