2009 年 4 月 のアーカイブ

野蕗の佃煮

2009 年 4 月 23 日 木曜日

                      肴   野蕗の佃煮
                      器   初期伊万里花文小皿(平盃)
                      徳利  三島連珠文徳利
                      盃   黄瀬戸盃
       

 

       少し日影のところに野蕗が群生して、大きな丸い葉がまるで緑の絨毯の
       様です。
       今の時期ですとあく抜きせずに苦味も少なく食べられます。

       太めの茎を摘んで、葉は取り除いて水洗いしたのち、5cm程の長さに切り、
       水切りをしておく。
       その間たっぷりの削り節で濃い目の出しをとっておく。

       蕗20~30本ぐらいですと
       油    大匙2杯
       塩    小匙2分の1杯
       砂糖   小さじ1杯
       醤油   大匙1杯
       出し汁  1リットルぐらい

       平鍋に油を入れ蕗を入れて、よく油炒めして、少し緑の色が変化した頃
       塩を入れて、塩をなじませます。
       ここに、たっぷりの出し汁を入れ、5分程強火で、その後弱火にして
       ことこと30分位煮つめます。
       汁が3分の1ほどになりましたら、醤油と砂糖を入れて、再びことこと
       煮ます。
       汁気が少なくなりましたら、焦げ付かないように目を離さないように
       注意して下さい。
       汁がほんの少し残っているところで火を止めて下さい。

       少し筋ばっているくらいが、ほんのり苦味が有り、歯ごたえがあります。

3寸あやめと姫うつぎ

2009 年 4 月 21 日 火曜日

               

                   花    3寸あやめ  姫うつぎ
                  花器   唐津さや

 

       いずれがアヤメ,カキツバタといわれるほどこれらは
       見分け難い花ですが、アヤメのほうが濃い紫色の花
       をつけ、葉は細く繊細です。
       カキツバタはアヤメより2、3週間程遅れて咲きます。
       時期が来ましたらカキツバタを生けてみましょう。

       すきっとしたアヤメに清楚で華やかな姫うつぎを配して
       みました。

紫蘭

2009 年 4 月 16 日 木曜日

                                                                     花   紫蘭
                                                                  花器  手提げ煙草盆

                   

                  禁煙、嫌煙で今煙草を吸う方は肩身の狭いおもいをしておりますが、
                もう少し大らかなやりようはないものでしょうか。
                わたくしも、以前は一日一箱ぐらい吸っておりましたが、喉を痛めて
                自然に止められました。
                禁煙、嫌煙と言葉を大にして、色々制限しても、吸っている方々を
                ながめておりますと、一向に止める気配はみえません。揶揄している
                ようです。
                煙草も適度に吸うのであれば、精神の落ち着き、気分転換の効用、
                間の上手なもたせ方等、利点もあると思います。

                 茶の世界では、寄り付きに煙草盆をおいて、その中の火入れで、その時
               の亭主の茶会の力量を見せるという粋な計らいをしますので、煙草盆
               火入れにはことのほか神経を使います。

               この煙草盆はごく普通の煙草盆ですが、出会ったときから花器で生かして
               みたいと想い大好きな紫蘭を活けてみました。

氣の呼吸法と健康  10

2009 年 4 月 15 日 水曜日

このところ急に初夏のような暑い日が続き、衣替えを急がねばと思う
此の頃で御座います。
氣の呼吸法と健康 9を書いてより1ヶ月半も経過してしまいましたが
その間呼吸法を毎日実践なさっておられましたでしょうか?
実践なさっておられました方は、必ずや心身共に健やかになられました
ことと思いますが、読みっぱなしで、忙しくて時間がなかったから
できなかったとおっしゃる方は、今までのような心身のままの状態では
ないかとおもいます。

さて、昨今の経済、社会状況から様々な不安、心配、恐怖といったものを抱えて
毎日を過ごしている方々が多いのではないでしょうか。
これら不安、心配、恐怖は
1、身体的なものとしては、種々の病気、不眠、過労、分娩
2、社会、経済事情として、就労解雇、住宅問題、仕事の失敗、就職不安
  大きな借金
3、家庭の問題では家族の病気、死別、離婚、不和

と様々な要素があると思います。
この様な中にあっても多くの人達はご自分なりの処理をして病気や精神の
不安定をきたさずに過ごしておりますが、
一部の人達は処理をうまくできずに、不安や心配に心を占拠されて呼吸も
浅くなり、頭痛、肩こり、不眠症、便秘、下痢から始まって内蔵疾患に陥り
息苦しくなって、仕事への意欲もなくなり、ついには暗い方向に引きずられて
最悪の場合は自殺に及ぶこともあります。
この様な状態のときは呼吸が浅いので肺のガス交換が不十分ゆえに血液循環
も悪くなり、悪のスパイラル状態になってしまいます。

この様なときこそ、薬に頼ることなく、浅く弱い呼吸を深く力強い呼吸に
換えることが最重要とおもいます。
深く力強い呼吸によって、肺のガス交換が活発になり、血液の循環が良くなり
細胞、臓器の機能を活発にすることで、心身の諸病を退散することができます。

この呼吸法の一大特色は雑念妄想をざつ落させる不思議な力があることです。
このとき不安や心配も自然に氷解されるものとおもいます。

さあこれから一時間静かに呼吸法をなさいましょう。

花みずきと山吹の花

2009 年 4 月 12 日 日曜日

               花   山吹、白山吹 花みずき
               花器  籠花活け

 

        花みずきは、大正4年東京市長の尾崎行雄氏が
        アメリカのワシントン市に桜を寄贈した答礼として
        アメリカから贈られた花です。日本の気候風土に
        合ったのでしょう。東京の到るところで見られる
        花です。
        伊予みずきや、日向みずきとは同じみずきとは
        言ってもまるで違った趣です。

       山吹は
           七重八重花は咲けども山吹の
              みのひとつだになきぞかなしき
       と、太田道灌と山吹の花伝説として有名な花です。
       一重の山吹は黄色も白色も真っ黒の小さな実をつけます。
       この実を活けますとまた風情のあるものです。

利休梅

2009 年 4 月 7 日 火曜日

                    花   利休梅 黒百合
                    花器  志野花入れ

 

         家の門の際に70cm位の苗木を6.7年前植えましたのが、
         土壌、日当たり等が適したのでしょうか。年々木は大きくなり、
         花を沢山付けるようになりました。
         木の下枝から咲き出して、次々と上に咲いていきます。
         沢山咲きますが、とても静で、凛とした佇まいです。
         利休さんを彷彿させるような花です。
         恋の花 黒百合を配してみました