2009 年 11 月 のアーカイブ

氣の呼吸法と健康  17

2009 年 11 月 22 日 日曜日

雨の降るごとに寒さも増してまいりました。
皆様ご機嫌よくお過ごしでしょうか。

私の年齢になりますと、ちなみに私は65歳ですが、
友達、親しい方々の中に身体、精神に支障をきたす
人々や、死亡する方ががちらほら現れ、それらを聞
くにつけ、観るにつけ悲しく、つらい思いをするこ
とが多くなりました。

私はたまたま50代の前半に心身に支障をきたし、
どのようにしたら生きる力を与えられるか、暗中模
索をしておりますときに氣の呼吸法に出合いました。
それは天啓のような素晴らしい出会いでした。
出会いを出会いのままにするのではなく、毎日実践
し、習慣化して初めてその絶大なる効果を得られる
までになりました。
あれから10余年、身体の調子はすこぶる良好で、医者
通いもせず、好きな骨董の世界に邁進しております。

老婆心ながら、私のこの幸せな思いを多くの方々にも
味わって頂きたいと、希望する方に氣の呼吸法を一緒
にやらせて頂きますが、残念ながら皆様長続きしませ
ん。従って、健康状態を克ちえるまでに至りません。
まことに残念です。

どうでしょう、科学的発明、商品の開発、芸術上の創造、
等、何であれ大変根気と努力の上でそれぞれ成果が表れ
華開くものではないでしょうか。

呼吸は自分でコントロールできる唯一の器官です。
毎日の練習により、一呼吸1分~1分30秒ぐらい出来る様
になります。
このような長さで30分~1時間毎日実践しましたら、
不要な炭酸ガスを体外に排除して、新鮮な酸素を血液を
通して全身にくまなく運んでくれます。
それにより免疫力が高まり病気になりにくい体質に変化
するものとおもいます。
また当然脳中にも大量の酸素が行き届きますので、脳血管
障害を未然に防ぐことにもつながるとともに、精神的安定
にもつながります。

自分の身体は自分で守りましょう。
さあ、今から静かに氣の呼吸法をしましょう。

野菊

2009 年 11 月 19 日 木曜日

                                                  花  野菊
 
                                                花器 台形竹籠掛け花入れ
               

 

                吐く息が白く見える程に、ぐっと冷え込んできました。
                行く秋を惜しむかの如くけなげに咲いている野菊の花を
                眺るにつけ心潤う思いがします。
                昨今は観賞用に大輪の菊がもてはやされておりますが、
               それらは、華やかで晴れ晴れしいですが、品評会にも出さ
                れる程ですので、競う心が見えて私の心にはなじみません。
                やはり和の空間には小菊が似合うように思います。

                  この竹籠は編み方は極々平凡ですが、上が丸く、下が
               扁平 で高さもありますので、花を盛るのに相応しい籠と
               思います。
               黒く煤けた色の中から飴色の光沢ある竹が覗いておりま
              す。
               これを取り上げた先人の目と共に愛情の深さを感じます。

桐の実と花芽

2009 年 11 月 5 日 木曜日

                花  桐の実と花芽
                    白玉椿
 
                花器 黒信楽大壷

 

         桐の花は4月~5月に掛けて薄紫の房状の綺麗な
        花をつけますが、木の上部に花をつけますので、
        桐の花を活けたいなーと思いましても、採取する
        ことが出来ませんでした。
        暫くぶりに銀座の ”野の花 司”に参りましたら
        桐の実が目に付きましたので買い求め、黒信楽の
        大壷に活けて見ました。
        真ん中の焦げ茶色のが実で、左右の房状のが来年
        咲く花芽です。

        桐といいますと、主人鶴岡隆司の存命中は日曜日
        の午後暇なとき、花札を取り出し座布団の上に白
        い布をしいて、六百件をして楽しみました。
        こんなときは、男女も夫婦も有りませんで、闘争心
        丸出しにして、点数を数えながら、場と手持ちを  
        見比べながら、あるいは相手の思惑をこちらも考え
        ながらと、なかなかの頭脳体操でした。
        大体20回ぐらい勝負して、負けた方が飲み屋の
        飲み代を支払うというほほえましい遊びでした。
        今は懐かしく想い出されます。

むべの実

2009 年 11 月 3 日 火曜日

                                       花  むべの実

                                  花入れ 竹編み掛け花入れ

 

              あけびと同じような実をつけますが、大きさは
          あけびよりずっと小さく、色は赤紫色です。
          あけびのようにぱかっと実は開きません。
          ただ葉はこの様に肉厚で青々としています。
         「むべなるかな」という言葉があるので、この植物と
          何か関係あるかとインターネットで引きましたら

             むべなるかな 伝説の果実   深井 武臣

         ◇「天智天皇の一言が語源」ムベで街づくり◇  
         日本経済新聞(2003/12/03)文化面より

         「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」

          晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」。
         この植物の語源が、天智天皇が発せられた一言だったという
         ことをご存じだろうか。

         琵琶湖のほとりに位置する滋賀県近江八幡市の北津田町には
        古い伝説が残っている。蒲生野に狩りに出かけた天智天皇が
        この地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。

         「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、
         夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、
         毎年秋にこれを食するためと答えた。賞味した天皇は「
          むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」
          と命じた。

             10世紀の法典集に記録

           その時からこの果実をムベと呼ぶようになった。10世紀の
          法典集「延喜式」31巻には、諸国からの供え物を紹介した「
          宮内省諸国例貢御贄(れいくみにえ)」の段に、近江の国から
          ムベがフナ、マスなど、琵琶湖の魚と一緒に朝廷へ献上されて
            いたという記録が残っている。

            と有ります
          私もこれから毎年食べて、健康で長寿にあやかりたいと
          思います。