2014 年 4 月 のアーカイブ

黒高麗徳利に牡丹を活ける

2014 年 4 月 12 日 土曜日
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花    牡丹

花器   李朝黒高麗徳利

 

牡丹ははるか隋、唐のころより「富貴草」 「百花の王」等と

呼ばれて、愛でられております。

李白や白楽天も楊貴妃を牡丹になぞらえて 歌っております.

日本でもすでに平安時代には「深見草」と呼ばれ

「人しれず思う心は深見草 花咲きてこそ 色に出けり」

千載集 加茂重保 と歌われております。

7分咲きのこの牡丹、何とも妖艶な美しさで 御座います

。文章を書いています此の手も止めて、 見入ってしまう程です。

ほのかですが、香しい牡丹花の香りが、

骨董の店甲斐 の店内の空間に漂っております。

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山桜を活ける

2014 年 4 月 2 日 水曜日
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花   山桜

花器  唐津鉄釉大瓶

 

桜花爛漫の候で御座います。

お天気に恵まれ、東京の桜の名所はどこも 大賑わいの様子です。

ここに活けました山桜は狛江の農家に咲き ました花です。

真っ白で、若葉も一緒に芽吹いておりますので、 染井吉野と

大分趣が違います。 むしろ桜桃の花に近い感じがします。

私の故郷は昔からサクランボを育て出荷して おりましたので。

この時期サクランボを実らせる 為、交配の手伝いをしたことを思い出します。

このころは桜桃の白い花、桃のピンク色の花、 李の白色の花とと次々に咲きだします。

その花の下におりますと、何とも言えぬ甘い香り がします。

女学校帰りに釜無川を渡る時、私の住んでいる 少し高台にあります地域はピンクと白の

絨毯を 敷き詰めたような美しさでした。

今でも目の前に浮かび上がります。

 

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