2024 年 5 月 のアーカイブ

縄文丹塗り輪花高脚盃

2024 年 5 月 14 日 火曜日

寸法  口径 7.5㎝   高さ 4.3㎝

 時代  縄文晩期

 場所  三内丸山古墳

 状態  口辺の欠落あり 高台畳付きに欠損あり 

 

見込みには鮮やかに丹を全面に塗り、外側にも全面に丹を塗った
重要な祭器の 一つだったのではないでしょうか。
中側は研磨した上から丹を塗っているので、状態よく丹が残って
おりますが、外側は刻文様があるからでしょうか、ほとんど剥落
しております。
これから見ましても、こんなに小さいけれど、とても重要な祭器
だったと想像します。
嬉しいことに、足の付け根はうぶです。

小さいながら、とても力ある造形です。

よくぞ、長い年月土中にありながら、この程度の欠損で済んだかと
思いますと、愛おしくなります高脚盃です。、

 

 

価格その他のお問い合わせは下記にお願い申し上げます。
03-6228-7540
090-1509-5565
kimiko@kottounomise-kai.jp

 

 

 

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タナグラ人形

2024 年 5 月 8 日 水曜日

鏡を見る女性像

        高さ  40㎝
  
  時代  紀元前4世紀後半

  場所  ギリシャ ボイオーティア地方のタナグラ
  
  素材  テラコッタ彫刻

  状態  補修あり

 

 

タナグラ人形は古代ギリシャのボイオーティア地方のタナグラで
作られましたテラコッタ彩色の小彫像をいいます。
様々な優美な姿態の婦人像はじめ、神々、騎士、楽人、職人、農夫
などが制作されたようです。
その多くは、墓地の副葬品、神殿への奉納品とされますが、室内の
置物、死者の生前の愛好品とされていた場合も少なくないようでした。

古代ギリシャのタナグラ人形、19世紀に発掘され、その優美さに
人気殺到し、盗掘が横行されました。
大量に出土した古代の副葬品、文献に残らなかった古代ギリシャの女性や

子供たちの日常を伝えるものとしても貴重です。

この鏡を見る優美な顔立ちの乙女は、廂の変わった帽子を被り、鏡を
見て、「似合っているかしら」と顔を左右に向けて見入っている様子
で大変面白い題材とおもいます。
袖なしの衣服はドレープが効いて、その立ち姿を一層優雅に見せて
おります。

 

 

 

 

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